コラム

「催眠術」と「心理学」

「催眠術」についてどのくらい知られているだろう。

わたしは全くその知識を持ち合わせていない。

今のところ信じていないし、誰かにかけていただける機会があるならば、ぜひ体験してみたいほどである。

世の中には胡散臭いと感じるものが多く、催眠術とてその例外ではない。

しかしながら催眠療法など、医学で知られている世界もある。

簡単に調べてみると、催眠療法の研究品質は高いものといえないようで、実際に効果を確認できると判断するのは困難なようである。

わたし個人の見方として、催眠術の手法は下記のようなイメージだ。

  1. 一種の心理学に基づき、言葉巧みに相手を肯定する。
  2. そのときの心の変化をあたかも催眠術の効果だと認識させる。
  3. セルフイメージの増幅を促した、プラセボ効果に近いものを体感し、気持ちが高揚する。

こんなものは憶測に過ぎず、断定もできない。おまけに根拠だって証明できないので、わたしはまだまだ学ばねばならないと自省した。

 

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ところで、人間は物事の受け取り方一つが、生き方から心身の健康にまで作用するのは有名な話である。

“何をどのように受け取るか”は、当然人によって違う。わたしのような捻くれた人間だって自分でも分からない。

もし、物事の捉え方と催眠術の体感効果に関係があるならば、他人を信じやすい人や精神的に弱っている、“何か”にすがりたい人は、
催眠術の効果にかかりやすいかもしれない。

または無知であるものの、催眠術のプロセスの中で何かしらの効果を体感し、「こういうものか!」と、納得してしまう人も適正があるのだろうか。

残念ながらこれらの仮説は前記の推測から出たものに過ぎない。

仮にそうだとしたならば、効果の分かれ道は心理学のさまざまな実験に共通するものを感じる。

心理学の実験においては統計的な分析で得られた結果を根拠にしている事例がほとんどだ。結局大多数の人間に当てはまり、そうでない人も少なからずいるという結果になる。

数値の割合は実験ごとに違うために定かではないものの、2グループで分けたあらゆる実験の検証結果は、概ね7:3か、または8:2くらいの数字が出そうなものである。

すると、これらを一括りにして結論付けられる魔法の言葉が使える。「効果には個人差がある」というやつだ。

どちらにせよ、わたしたちは心理学が好きな傾向にある。

しかし、その理由には表面的な「面白い」の一言だけで片付けられない側面もあって、そこには欲望的な人間らしい感情が隠れている。

皆、正直になれば敵を作ってしまうため、本心をなかなか話さないが、他者を操りたい“支配欲”がそこには存在している。

もしかすれば、一部の人は娯楽目的で心理学を学び、「確かに!」と“共感”するか、自己暗示で自分を変えたい“成長欲”に連なるものもいよう。

ここまでの仮説や憶測が根底から間違ってあれ、やはり知れば知るほど催眠術と心理学は、密接な関わりにある気がしてきた。

催眠術は心理学を応用した一種の“解釈方法”であり、人間の心理的欲求を揺さぶる高度なテクニックだとすら思える。

哲学や宗教的思想など、解釈一つで人に大きな変化をもたらすのは面白い。

それらと同じで、「催眠術と心理学のどちらも、自分のために使うのは幸福の近道」などとといわれればわたしは大いに納得してしまいそうだ。

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