コラム

人生を豊かにする「投資先」

あなたは“投資”と聞いて何を想像するだろう。

「株」「債権」それと「仮想通貨」かだろうか?「不動産」や「事業」かもしれない。

これらは結果的に「金」を増やす目的の投資とみれば、十分な選択肢だと考えられる。

実際、この世界のあらゆる事柄は金で成り立っている。大概のことは金で解決できるのだ。

以前、酒場で話したとある経営者は、「お金を持つに相応しい人にならなければ、周りから多くの嫉妬や妬みを買う。あるいは欲に支配されるだけの中身のない人間になってしまう」というものだった。

勿論、誰にでも当てはまることではないかもしれない。金を持つという現実に、自然と中身が追いついた人もいるであろう。

わたしも彼も、そのときの会話で最も共通した認識があった。それは、“金があろうとなかろうと、自分自身への投資を怠るのは勿体ない”ということだ。

彼は設備会社を営む50代の経営者だった。

現場では若いころ、多くの現場監督やほかの職人たちとの関わりあいを大切にしながらも、自分磨きを怠らなかったという。

中学を卒業してからは家計を支えるために、高校進学を諦めた。

その代わり、休みの時間は常に読書をしていたらしい。働くことと勉強を両立し、今では設備会社を経営していて、高級車を乗り回すのが趣味のようである。

また、彼は週に一度は必ず図書館へ足を運び、多くの本から社員教育や事業のヒントを貰うようだ。

夜はベトナム語を友人からレクチャーして貰い、外国人の雇用も考えているらしい。

そんな人生経験が豊富な彼は、今でも自分への投資を続けているのだ。

 

スポンサーリンク

 

孤独な経営者は意外にも多いと聞く。

わたしの知り合いに仕事をほとんど外注し、自分は自宅に引き篭もって寝ているという者がいた。

彼はそんな生活を数年前から続けていたのだから、金には困っていないものの、常に強い倦怠感に苛まれていた。

そして、彼に没頭できるような趣味はなく、それを探す気力もなかったようであった。

彼は特殊だが、もしも彼がほんの少しでも、読書やなにか習い事に投資していたらどうなっていただろうか。

わたしは前記した設備会社の経営者のように、活発的で魅力的な人物になっていたと思える。

金があるからといって、ただそこだけに満足するのはとても勿体ない。イギリスの哲学者、ジョン・スチュアート・ミルもこのような言葉を残しているではないか。

「満足な豚よりも不満足なソクラテスである方がいい」

偉大な思想家の言葉をここで引用するのは大変恐れ多く、彼を強く信奉している者たちから辛辣な言葉をいただけそうだ。

ただ、伝えたいのは偉人の言葉ではない。

たった一度の人生をせめて一辺の悔いも残らないものにしたいなら、自己投資を怠るなといいたい。

経験した過去や体験した事柄は、自分だけの無形資産であり、やがて長い人生を生きる上で、必ず活用できる日が来るはずだ。

自分の経験・体験が活きると、シンプルに嬉しい。そのささやかな喜びに胸を躍らせ、なにごとにも挑戦し続けるサイクルに入れのではなかろうか。

すると、自分の“やってみたいこと”を結果的に実現していたりして、幸福だって感じられる。

多くの成功者をみても、結果や仕事の成果にこだわる人をみても、やはり自己投資を怠るべきではないのだ。

-コラム

© 2021 とまブロ!