コラム

「自己啓発」が成果にならない理由とは

著名人のセミナーに参加したり、自己啓発本を読んでも行動に中々移せない。

この理由には、体験している側の心が真に揺さぶられていないからだ。

それは受け取ったメッセージに“感情が追いついてない”ともいえる。

わたしたちの日本社会では、規律を守り、場の空気を読むような協調性が徳とされてきた。故に正直で感情的な反応ができる人も少ない。

そして昨今では、行き場のない感情やストレスをSNSで満たす構図が日常風景だ。

この習慣こそ、現実問題に直面したとき、内なる感情を押し殺してしまうのである。

 

スポンサーリンク

 

日本は社会的な高齢化が進む一方で、国の制度が頼れなくなってきた。

政府も副業を解禁し、国民たちが自分で生き抜く術を身に付けるような人の在り方にシフトしてきている。

つまり、わたしたち現代社会を生きる人々は、社会的にも独立した個を確立するため、チャレンジという機会を与えられたのかもしれない。

そこに気づいた人は、人脈形成のためにコミュニティを求めたり、手堅く収入の足しになるビジネスを始めたりと活動的である。

ただ、「大きな成果を上げたい」「継続する力を身につけるヒントが欲しい」そんな答えを探すように、セミナーや自己啓発本を読み漁る人が多い。

残念ながら、その効果が中々実らない。

「確かに心に来るようなメッセージがあった」「スピーチに共感した」こればかりである。

世界的なハリウッドスターから政界の大物、皇族まで豊富な実績を持つ、アンソニー・ロビンズという講演者がいる。

彼は一日12時間の講演を6日間も続ける大規模なセミナー『Date With Destiny(通称:DWD​)』を開催することでも有名である。

そこでは1人ひとりの過去や悩みに着目し、彼らの変わりたい欲求に感情面からアプローチをかけていく。

他のセミナーとの大きな違いは、意識の殻を根底から破るために、“タブーとされる言葉”や“過激な言葉”を扱う。

500,0ドルの参加費用と、旅費代金を支払い参加する者は、全世界中から後を絶たない。

多くの人たちがこれまで築き上げた価値観や倫理観を、たった6日で破るためには必要なことなのだろう。

参加者の抱える悩みはどれも深刻なものばかりで、グローバルなセミナーだからこその現実がそこにはある。

しかしアンソニーが与えるのは悩みの解決策ではない。

自分自身の成長欲や、己の正しいとする本心を勝ち取るための、感情的なエネルギーだ。

セミナーの運営に携わるトレーナーは、「アンソニーは感情をデザインする力がある」と話す。

信念を抱えて、人生に立ち向かうためには、自らの“本心”だけではなく、“感情”とも向き合う必要があるのだろう。

だから、自分がそうするべきだと理解しているときに行動しないのは、本心からの感情を押し殺してしまっているかもしれない。自分が直感的に正しいとことなのだと思えたのならば、行動に移すべきなのだ。

そして、“行動に中々移せない”と感じたら、それは時すでに遅い。

自己啓発が成果にならないのは、成果になると感じている自分がいないか、あるいは信じていないかにほかならないだろう。

-コラム

© 2021 とまブロ!